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経糸の糊付け  使いやすくするための工夫!




経糸に糊を付ける?多くの方は知っていらっしゃると思いますが、
真綿糸、玉糸、ビス糸、キビソ糸など毛羽だち、糸の太細(スラブ)
の多い糸を経糸にするために良く「ふのり」と言う物を付けます。
私のお世話になっている西陣の機屋さんも良くこれを使われる所が
あります。

加工後の状態は、ワイシャツがふにゃにゃな状態からカンターチを
付けてアイロンがけをすると、ぱりぱりのシャツになる感じです。
それの糸バージョン! こんな説明でどうでしょうか?解るかっ!


 ■では「ふのり」とはいったいどんな物体なのでしょうか?


答えは、海の中に生えている海藻なのです。私も最近(この原稿を
書くために)初めて知ったのですが。しかも一応食べられます。
余りおいしくはないのでお勧めしませんが、、、


では「ふのり」を付ける事によって

        ■どう使いやすくなるのか?
        ■どういった特徴が出るのか?

1 経糸のさばきが良くなり開口がスムーズに行えるようになる。
2 糸の扱いがしやすくなりる。
3 織物に張りが出来る。
4 糸の伸び縮が少なくなる。


その他にも「のり」の種類は色々あり「でんぷんのり」「姫のり」
「化学糊」などがあります。僕も知らないことだらけです!


また「のり」の付け方も色々とあり、壺糊(つぼのり)、1本糊、
スプレー糊などがあります。


それでは、今回のメインイヴェント「ふのり」を使った壺糊の付け
方をご紹介したいと思います。


          ■まずは用意する物

「精練染色後の糸(綛の状態)」「ふのり」「おなべ」「バケツ
などの容器」「綿の布(ふのりをこすときの布巾)」「ざる」


■「ふのり」を溶かそう!

まずお鍋に水を入れお湯を沸かして下さい。その後、前日から水
に浸け出来るだけ柔らかくした「ふのり」をその中に入れます。
「ふのり」量は糸の量の1%から3%ぐらいです。だから糸10
00gに対して15gから25gが適当だと思われます。それよ
り少ないとのりの効果が少なく30gより多いとのりが全体にう
まくなじみにくくなります。(糸によって多少の理想量は違いま
すが基本的に毛羽立ちやすい真綿糸などは多めに入れて下さい。)

焦げやすいので、火をとろ火にかえ途中何度かかき混ぜ、30〜
40分経つとどろどろになってきますので火を消してざる綿の布
かざるで濾して下さい。ちなみに新しい色の白いふのりほど時間
が掛かるみたいです。

この時の液体の感じは、掲示板でお聞きしたところ”鼻水ぐらい
”と言うお答えを頂戴しました。これも個人差がありますが、私
の場合は、、、(ききたくないっ! すいません、、、)



■いよいよ作業の開始です!


上記で出来上がったのりの中に糸をどぼっと漬け込み、まんべん
なく糸にのりが行き渡るようにもんで下さい。



■ここまでは、簡単! ここからが肝心です!
   (ここからうまくできないと繰りにくいですよ!)


★漬け込んだ糸を取り出し良く絞って下さい。(絞りが不十分だ
と乾かす時に下に水分が溜まりむらになります。)

★良く絞った後、良くさばき(糸の中に両手を入れパンパンする)
広げるように竿に干して下さい。
(これが不十分だと糸繰りがしにくくなります)
完全に乾く前にもう一度さばくとより繰りやすくなります。
(あまりやり過ぎると綾が乱れてこれも駄目になります。)


後は、完全に乾くまでひたすらお待ち下さい。


それと以前の問題ですが、真綿糸などを経糸にする場合は、生糸
が付いている糸を使用して下さい。



是非一度、真綿5匁タスキ糸、真綿4.5匁タスキ糸を使ってみ
て下さい。1綛を1000回(1270m)で仕上げていますの
で初めての方でも作業しやすいと思います。詳しくはHPで!
(今後3.5匁タスキ糸も作る予定です。)



以下は、HPをご覧のお客さまが内容をお送り下さいました!
関 朗子さま、本当に有り難うございますっ!今後もご指導よろしくで〜す!




HP上の記事を見ていたら「ふのりはおいしくない」という記述を
見つけたので、情報提供です。

のり付けに使う「ふのり」、新潟県中越地方では蕎麦のつなぎに使
っています。「へぎそば」といいます。

私も糸の糊付けに使用するものだと思っていたので、最初はびっく
りしましたが、つるんとしたのど越しの薄緑のおいしいお蕎麦です。
地元の人は山芋などでつないだ蕎麦は「口の中でもさもさする」と
言って好みません。

新潟県十日町市は着物の産地、そこが「へぎそば」発祥の地である
ことを思えば、ふのりを蕎麦のつなぎに使ったのもうなづけます。

で、もう一つ、ふのり自体も調理して食べていたらしい。
道の駅などに土産用乾物として置いてあるのを見ました。

内陸地帯だから海のものが珍しかったのでしょうかね?




※これらは2000年9月24日に発行したメールマガジンを変更した内容です。
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